アメリカ国籍の中国系の選手で、男子テニス選手としては身長175センチと日本人に近い小柄な身体で、とりわけ日本でファンが多かったマイケル・チャン。
ベースライン・プレーヤーで、どんな球でも粘り強く拾いまくるフットワークを持ち味とし、シングルス自己最高ランキングは2位。ATPツアーでシングルス「34勝」を挙げた。

多くの好試合を繰り広げてきたが、中でも印象的だったのが1989年の全仏オープンの対イワン・レンドル戦。
1年前の1988年にプロへ転向したばかりのマイケルチャンに対し、イワン・レンドルは当時世界ランキング1位。
意表をついたアンダーサーブ、サビスライン付近でのリターンなど戦略的に戦い、セットカウント4-6、4-6、6-3、6-3、6-3、4時間37分の激戦を征したチャンは決勝へ進んだ。

そして、決勝戦ではステファン・エドバーグを破り、17才3ヶ月という若さで史上最年少チャンピオンとなった。

2008年08月25日